イクスメモ:思い付いた拳法・技

イクス・イグナイトはかつて騎士を志していた身でありながら今ではもっぱら徒手空拳で戦っているよーわからん男である!

これは彼の面倒見役であるP.C.が積極的に拳法の類を身につけるよう彼に勧めた影響だ。イクスの高いフィジカルを更に活かす為、そして何より彼の傷付いた精神を癒す為に拳法を通して心身を鍛えるのが目的だ。

その結果今ではすっかり拳法オタクになったイクスは、これまでに習得・考案した拳法や技を律儀にメモとして残している。ここでは彼の記した拳法・技のメモの一部を見てみよう!

 

 

 

 

 

ブロウラー
・両拳による素早い打撃とスウェイによる遠近自在のフットワークが特徴的な戦い方。"力は込めずに、だが鋭く"がコツだそうだ。
・両手がフリーだから『C・モール』も並行して使いやすい。いい構えを教えてもらった。
・P.C.はストリートでの喧嘩でよくこの戦法を取っていたらしい。なんでも「ボクシング」を参考にしたとかいう話だ。

 

破楼拳
・力強く地を踏み締めるステップでの急接近と、肘打ちや背撃を主とした極至近距離での一撃に賭けた拳法
・身体が触れ合うような至近距離では普通、パンチのストロークがない分ろくな攻撃はできないが、「破楼拳」なら充分以上の威力で攻撃できる。
・チノは信用できるわけではないがどうでもいい。殺すなら殺せばいい。どうせ死ぬ為にここに来たのだから。

 

居手返いしゅがえし雪撫ゆきなで
・「居合」という技術がある。敵の不意打ちを高速の抜刀でいなし、返す刀で切り伏せるというものだそうだ。
フリッカージャブの要領で敵の獲物を鋭く弾けば大きい隙を作り出せる。そうして弾いて敵の体制を崩し、敵の背後を取れる。
・こうした戦い方を"後の先"というらしい。
・ここの所チノが対武器を想定した備えをしておけとうるさいことこの上ない。別に異存はないのだが。

 

硬気打かたきうち氷伏ひぶせ
・「居合」は不意打ちをしのぐ技術だが、中にはその攻撃の初速を活かして逆に不意打ちをする為に、いわゆる「辻斬り」にこの技術を使う不逞の輩がいるそうだ。
・脱力して放つ素早いジャブで相手の不意を突き、気勢をそいだ敵に続け様に追い打ちをかける。手を出される前に先手を打てば、相手に何もさせずに打ち倒せる。
・こうした戦い方を"先の先"というらしい。
・ここの所チノがやたらとウォーネスさんとの訓練は参考になるからとけしかけてくる。その癖当人はその場に絶対現れない。実際勉強になるので異存はないのだが。

 

還打かえりうち尾根冠おねかむり
・「武器で突く」という攻撃は貫通力にすぐれ威力が高い分、重心が前にかかるのでいなされるとバランスを崩しやすい。カウンターのチャンスだ。
・相手の攻撃より一瞬こちらが早く仕掛け、相手の突きを肘打ちで叩き落としすかさず「破楼拳」……具体的に書けば「鉄山靠」を叩き込む。
・コレが1番痛いカウンターだそうで、"体格の大きく重い"相手ほど有効だそうだ。……やたらとこの点を強調されたのでよほど重要なことなのだろう。
・こうした戦い方を"対の先"というらしい。
・(追記)所でディープがこっそり教えてくれたところによると、チノとウォーネスさんの間にはどうも並々ならぬ因縁があるそうだ。チノの思惑はどうあれ勉強になったのは確かなので、感謝の念を込めてこの技を最大出力でぶちこんでやった。これで二度と人を使って意趣返ししようなどというくだらない考えを持つことはないだろう。多分。
・(追記)ことの顛末をウォーネスさんに話したら口を手で押さえてプルプル震え始めた。どうも双方考えは同じだったらしい。俺は知らなかったが、15の子供を捕まえて代理戦争を仕掛けるというのは余程楽しいことらしい。申し訳なさそうにしていたディープが印象的だったがおまえも共犯だろ!

 

バリツ
・ビッグニュース!誕生日プレゼントに貰ったステッキはなんとファッション用ではなく武器として贈ったものらしい。そうならそうと言ってほしい。サナは余計な悪口はガトリングみたいにポンポン出てくるのに肝心なことは何も言わない。
・仕方ないのでステッキを使った戦い方を考えてみる。見ようによっては刺突剣に見えなくもないのでエスクワイア時代に習った剣術が参考になるかもしれない。
・半身に構えて胸の前に添えるように構える。突きが主体の構えだ。
・フィリアスさん曰くレイピアは防御が重要だそうで、相手を切るよりもまず自
・昔のことを考えるのはこれきりだ、夕飯代もタダじゃない。
・最近知ったことだがどうもフィリアスさんが本部の方に入団していたらしい。彼氏もできたとかなんとかで幸せそうだ。それでいい、俺達のことなんか忘れて幸せになるべきなんだ。あの

 

ドランカーズ・ステップ
・ある日の任務中ラッキーマンがマシンガンで狙われる事態があった。アイツはその時ベロンベロンに酔っててフラフラだったが、その千鳥足で敵の銃弾をなんなくかわし逆に殲滅してしまった。あの動きは使えるかもしれない。別に銃弾をくらったところで痛くも痒くもないが、帽子に穴が開くのはごめんだ。
・不規則な足運びでのらりくらりと敵弾をすかし、足の運び先を相手に悟られずに"ぬるり"と相手に接近する。余計な考え事をせず身体が動きたいように任せるのがコツか。
・この技を試してみたいのでサナにマシンガンの1つでも撃ってもらえないかと頼んだがにべもなく断られた。死ぬ訳でもなし別にいいと思うのだが、どうもサナの中では俺はまだ弱っちいハナタレのガキ扱いらしい。
・所で、ラッキーマンの使う「酔拳」は名前の通り酔ってないとできないものだと聞いていたのだが、ユエラオが言うにはあくまで酔っ払いのような動きだから「酔拳」なのであって別に酒を飲む必要はないらしい。それっぽい嘘つきやがってラッキーマンめ。

 

ピーコック・スタイル
・P.C.が珍しく本気の手合わせをしているところに出くわした。最近はシンドイとかなんとか言い訳して俺との手合わせはしない癖に、わからんヤツだ。
・相手は鳥人だったのだが、空中からの攻めというのは中々に捌き辛いように見える。最近手に入れたあの能力で戦い方を再現できそうだ。
・『ビヨンド・ザ・C』で腕を翼に、脚を鉤爪に変え、空中から蹴り技を仕掛ける。ただ飛ぶだけでなく機敏に位置取りを変えることで敵を翻弄できるだろう。
・(追記)後で聞いた話ではあの鳥人はP.C.の同期で馴染みらしい。なるほど本気になる訳だ。参考までにその同期の鳥人に戦い方について聞いてみたいなどと言ってみたら苦い顔をして「やめとけ」と言われた。「おまえがアイツの弟子になるとかなんかヤダ」とのことだが、別に弟子になるなんて俺は一言も言っていない。
・(追記)件の鳥人と話す機会があったのでP.C.との手合わせで使っていた武術について尋ねてみたら、急にヨ◯ハマタイヤみたいな顔をしながら「弟子になる?弟子になるゥ?」などと粘着的なボディタッチをしながらものすごい勢いで絡んできた。普通に怖かったのでなんとか逃げてきたが、P.C.の言っていたことはよく分かった。下手に関わるといつの間にか弟子ということにされてそうだし、なによりアレの弟子になるのはなんかヤダ。

 

呀流拳法
・マギーア界陸での遠征任務の際に「呀」の派閥の構成員と交戦した。彼等はおもしろい拳法を使っていた。
・拳法でありながら、衝撃波等の遠距離攻撃が主体であるという珍しいものだ。俺も少し強めに打てば拳圧で攻撃できはするが、彼等のやり方はより洗練されているように見える。
・この拳法は獣人が使うことを前提としている。よって使う際は『ビヨンド・ザ・C』で変身する必要がある。とりあえず犬型になることにした。
・この拳法の基本は「錬氣」だ、特定の構えを取ることで「獣氣」を練り上げコレを飛び道具や自身の身体の回復などに転用できる。
・気を練る際の構えは特に定まってないらしいので自由度が高い。俺は片方の手を握り拳にした合掌という構えで練ることにした。戦闘中でも肘打ちの要領で攻撃しつつこの構えを取ることで素早く「錬氣」できる。
・彼等は基本的に正拳突きや蹴りで衝撃波を出していたが、これはこちらで「手刀」を放つことによって「斬撃」を飛ばしたり「貫手」で放つことで貫通性を増すようにするなど独自にアレンジさせてもらった。
・この拳法を習得する為にわざわざ長期休暇を取ってマギーア界陸に赴き、「呀」の派閥の構成員に手当たり次第襲撃をしかけることで実戦でコレをモノにした。まさかVICEに弟子入りする訳にもいかなかったのでこうするしかなかった。別に悪いとは欠片も思ってないが。死人は出していないはずなのでむしろ有情だと思う。
・これは拳法とは関係ない余談だが、馬の獣人が戦闘中に突然全裸になりだした時は流石に参ってしまった。やたら露出度の高い服を着たがったりタイトな服で線を強調してみたり……獣人の女はあーいうのばかりなのだろうか。
・(追記)シェルトの前ではもう使わない。絶対に。二度と!!

 

武嶺打ぶれいうち黒駆くろがけ
・「錬氣」によって気が練り上げられてる間は変身の維持によるスタミナ消費が抑えられていることに気がついた。この間は体力を気にせずに多少跳んだり跳ねたりしても問題なさそうだ。
・地を蹴る跳躍で縦横無尽に飛び回り敵を撹乱する。深いことは考えずに衝動に任せて体を動かすといい気がする。
・もちろん「ピーコック・スタイル」と併用してもいい。更なる高速飛行が可能だろう。
・その気になればブラッドオーバーもできそうな気がするが、都市部ではオーバーパワーすぎる。練習ぐらいはしといてもいいか。

 

 

何かまた思いついたら追加するかもしれない。